2016年12月31日

エミちゃん,ホテルに来る(6日目 その3)

恒例になった最終日のバーポッピングの続き)
ホテルに帰ってシャワーを浴び,ベッドでウトウトしかけたとき,LINEの着信音が鳴り響きました.頭がはっきりしないままスマホに手を伸ばし,画面を確認すると,昨日からアルカトラスで働きはじめた元ショートカットちゃん改めてエミちゃん(仮名)の名前が表示されていました.

「ハロー?」
「○×△%#$!」
バックの騒音がかなりうるさいのでよく聞き取れません.まだ頭がちゃんと働いてないので何を言っているか良く理解できませんが,どうやら「今仕事が終わった.会いに行って良いか」と言っているようです.そう言ってくれるのは嬉しいけれど,今からだと体力的にきつそうです.

「もう寝ている」思わず面倒臭そうに言ってしまいました.
「もう寝たいのね.Ok」

エミちゃんはそう言うと,アッサリと通話を終了しました.

だんだんと脳が働き出して,凄く申し訳ない気持ちになってきました.仕事で仕事で疲れているはずなのにわざわざ電話をしてくれたのです.真実は分かりませんが, いつも写真を見て会いたいと思っている と言ってくれた言葉も脳裏に浮かびました.そのままにしておくことはできないと感じてメッセージを送ってみました.

「部屋に来る?」

さっきの通話から2分ほど経過しています.すでにバイタクに乗って帰宅しているところかもしれないと思っていましたが,直ぐに返信が入りました.

「No Emi room come u room」

「エミは部屋がない.あなたの部屋に行く」ということかな? よく分からない英語だけど,ちょうど職場を変わったばかりという事実から,ひょっとして今は住む部屋が無く友達の所に居候しているのかもしれないという想像に至りました.だから,仕事上がりで疲れているにも関わらず,この部屋に来たがっているのかも知れません.

「ここで一緒に寝る?」
「うん」

まずはGoogle Mapでホテルの位置を表示させて画面コピーをとりLINEで送信,続けてホテル名を送りました.体はまだ重たいけど,がんばって起き出して,元ツインテールちゃんの痕跡を隠します.枕には香水の香りが強めについていたのですが,どうしようもないのでとりあえず裏返しておきました.

ちょうど部屋が片付いたころに「もうすぐ着くよ!」とボイスコールが入りました.ホテルの前に出て待っていると,3人乗りのバイタクがやって来て停車.エミちゃんが,同乗していた友達に挨拶をして下車し,こちらに駆け寄ってきました.

部屋に招き入れ,シャワーをすすめると素直に頷いて,バスルームへ.ウトウトしながら待って居ると,やがてバスタオルを体に巻いてでてきました.色っぽいけど,今日はもう一戦消化済みだし,なにより眠いので性欲はわいてきません.軽く抱きしめていたら,二人ともそのまま眠りについちゃいました.

翌朝,10時ごろ目を覚ますと,エミちゃんもベッドの中で目を覚ましていました.トイレに行ったついでにシャワーを浴びて出てくると,エミちゃん,すっかり洋服をつけ,ベッドに座ってスマホをいじってました.

「朝ごはん,行く?」
「お腹空いてない」

そういうので,もっていたおやつを食べて,とくに何をするでもなくダラダラと過ごしました.12時近くなったので「チェックアウトしなきゃ」というと,事情を了解したようです.帰り支度を済ませ,ドアのところで見送りました.

チップでちょっと迷います.一晩宿を貸してあげただけなので,不要のようにも思われるけど,せっかく来てくれたので往復のバイタク代として200バーツを渡しました.折りたたんで渡した札を受け取ると,額も確認せずに裸のままバッグに押し込み,笑顔で手を振って帰ってゆきました.
(つづく)
posted by Pen at 17:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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