2016年01月29日

マリーちゃんの性別判明(3日目 その4)

部屋の中は古いスマホでダンスミュージックを大音量で流しています.音が割れていて聞くに堪えない音質ですが,マリーちゃんたちは満足そうです.当然エアコンは無く,ベッドの上にファンが付いているものの,ほとんど効果はありません.換気のためか,暑いからかベランダに通じるドアが全開になっています.日本の感覚だと虫が入ってくるのではないかと心配になりますが,幸いにも室内で蚊やハエはみかけませんでした.

しばらくマリーちゃん,友達と私の3人で世間話をしながらダラダラしました.東南アジアらしい,ゆっくり流れる時間が心地よく感じます.しばらくするとマリーちゃんが思い出したように言いました.

「ビール飲みたい?」
「うん」
「じゃあ買いに行こっ」

そういって立ち上がり玄関に向かったので,私も後を追って一緒に外出します.てっきり待ち合わせたセブンに行くのだと思っていたら,階下のお店で購入するようです.

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タイ式購買システム


2階の廊下から,下のお店に伸びている紐を引っ張るとお店側で鐘が鳴り,店員が出てきました.そして別の紐を引っ張ると,紐に結ばれたザルが上がってきました.そのザルに100バーツ札を入れて下ろすと,ザルに瓶ビールの大瓶が2本とお釣りが入れられたので,再び紐を引いて引き上げました.2階なんだから,ちょっと階段降りて買いに行けば良いのに.こういう楽するための工夫は凝らすのですね.余計に手間がかかっている気がしないでもないですが.笑

ビールをもって部屋に戻ると,栓抜きが無いようで,瓶の蓋を開けるのに悪戦苦闘.結局,マリーちゃんが歯でかじって開けちゃいました.そんなことをしていたら歯が欠けちゃうよ.今度来るとき,栓抜きを土産に持って来てあげようかな.

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豪快な「お姉さん」


しばらく3人で飲んでいたら,派手な服装の豪快なお姉さんが帰ってきました.どうやら3人でこの部屋に同居しているようです.彼女も飲み会に加わりました.このお姉さん,かなりの「あねさん肌」で,すっかり会話の主導権をとってしまいました.来客に気を遣っているのか,お姉さんが私に話しかけて,みんなが相づちを打つ,という構図に.アルコールが回ったのか,饒舌になったおばさんは,私をマリーちゃんのボーイフレンドとでも思ったようで,思わず口を滑らせてしまいました.

「この子は本当に良い子よ,他のレディボーイとは全く違うの

おっと,やっぱりレディボーイでしたか.思わずマリーちゃんの顔を見ると,寝転がっていたベッドに顔を伏せちゃいました.お姉さんも,「しまった」と感じたのか,急いで話題を変えたけどわざとらし過ぎます.自分からカミングアウトする機会を逸してしまったマリーちゃん,すっかり元気が無くなっちゃいました.もともとレディボーイだろうな,と思っていたのだから,普通に流してあげるべきだったなぁ.悪いことをしちゃいました.ごめんね.
(つづく)

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