2016年01月26日

マリーちゃんの部屋へ(3日目 その3)

スマホの画面にマリーちゃんからのLINE通話の呼び出しが表示されたので,慌てて受信しました.やっとLINE通話が繋がったのは良いのだけれども,どうも電波の状態がかなり悪いみたいです.

「私は……に…で…あなた……??」
「???」

マリーちゃん,何か喋ってるけど,とぎれとぎれで何を言っているのか全然分かりません.何度か繋ぎ直してみたけど状況は変わらないので,チャットに切り替えることにしました.「どこに居るの?」と送ると,「テスコの近くのセブンイレブン」とのこと.隣りにあるセブンイレブンに移動してみましたが,マリーちゃんの姿は見せません.ひょっとして「ソイブーカオのテスコ」が他にもあるのかもしれないと不安になって地図ソフトで検索してみましたが,それらしいお店は見つかりません.

試しに付近の写真を撮ってLINEのメッセージで送ってみると,マリーちゃんからもほぼ同じ位置の写真が送られてきました.どうやらこの近くに居るようです.次に目の前のセブンイレブンの写真を送ると,同じようにセブンイレブンの写真が返信されました.おっと,この写真はソイを挟んで,はす向かいにあるセブンイレブンですね.

「分かった」と返信してから,そちらのセブンに移動すると,中からマリーちゃんが出てきました.普通,「テスコの近くのセブンイレブン」と言ったら,最寄りのセブンに居ると思うのですが,まあ,日本の常識がタイで通じるとは限らないので気にしないことにします.結局,約束の時間よりも40分ほど遅れて会うことができました.

彼女は私を見つけると嬉しそうに近づいて来て手を取りました.赤いタンクトップのワンピース,半分だけ赤く染めたロングヘア,目の下にはお気に入りの星形のタトゥシールが貼られています.相変わらずのベッピンさんだけど,ちょっと劣化したかも.そう感じるのはきっと昼間の太陽の明かりのせいでしょう.仕事用メイクでは無いことも原因かもしれません.

「私の部屋に来る?」
「いいよ」

ということで,いきなり部屋に招待して貰うことになりました.ショッピングにでも行くのかなと思っていたので想定外の展開です.

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マリーちゃんの部屋は,待ち合わせ場所のセブンから少しだけ路地を入ったところにある安アパートの2階にありました.すすめられるまま部屋に入ると,地黒でまるっとした友達が1人.部屋の中はシーシャの煙でくもっています.マリーちゃんは部屋に入るとさっそく床に座り込み,パイプをくわえてブクブクいわせ始めました.

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向かいに座ると,「吸え」というようにパイプをこちらに差しだします.吸ったことがないので「いらない」と断ると,「お願い,少しだけ」とのこと.どうして吸って欲しいのか分かりませんが,どんなものだろうと,試しに少し吸ってみました.意外にも,軽く香りが付いているだけでほとんど吸っている感覚無し.こんなのもなの? それとも私の吸い方に問題があるのでしょうか? どうしてこんなのを一生懸命吸っているのか理解できません.「やっぱりいらない」と言って吸い口を返しました.

マリーちゃんはかなりのヘビースモーカーのようで,かたときもパイプを離しません.部屋に招待してくれたのは,シーシャを吸いたかったからだったのかな.それにしても吸い過ぎのような気がします.ひょっとしたら軽い依存症なのかもしれないと少し心配になります.パタヤでの仕事は,ニコチンのような劇薬に頼らなければやってられないのかもしれないと考えると,ちょっと切ない気持ちになります.
(つづく)

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